小学校低学年までの教育でSTEM能力は決まる?

STEAM教育は数学的、科学的な理解と技術や工学を応用して、想像的・創造的なアプローチで、現実社会に存在する問題に取り組む力を育てる教育であることは前回のブログで話しました。今の子どもが大人になる世界では今ある仕事の大部分がAIやロボットに変わられ、現在存在しない仕事に従事することになると言われています。人間の仕事は既存の作業をこなすことではなくて、現代にないものを作り出す能力が求められるようになります。想定することが難しい未来に活躍できる能力を育てるために注目されているのがSTEAM教育です。

STEAM教育を調べていくと、驚く研究結果を見つけました。

STEAM教育の研究で、高校生に対するSTEM教育の成否は、幼稚園や小学校低学年の段階で決まる可能性が高いとの結果がでました。要するに、「小学校低学年までのSTEAM教育体験をしておかないと、大きくなってからSTEAMの獲得は難しいよ。」ということです。

STEAM教育は答えのない問題にじっくり向き合い、自分なりの正解を見つける勉強です。幼児期の教育の在り方、特に「早期教育」の方向性が分かる研究結果です。「詰め込み式」「問題をひたすらに解く」など机上の勉強ではなく、「実験」「運動」「生活の中で自然に獲得される能力」といった生きた学習体験を大切にしたいですね。

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