灘中学生もはまる「マイクラ」の勧め

皆さん「Minecraft(マインクラフト)」というゲームを御存じでしょうか?2009年にスウェーデンで誕生し、19年にはテトリスの売り上げ記録を抜いて「世界一売れたゲーム」と話題になりました。

タブレットゲームというと反射的に「中毒があるのでは?勉強の妨げになるのでは?」と拒否反応を起こしがちです。確かに夢中になりすぎるデメリットも大いに考えられますが、ルールさえ徹底することができればデメリットを大きく上回るメリットがあるゲームです。私の知人で灘中学校に進学した子供も、小学生時代マイクラが大好きで熱中していました。

マイクラの教育的効果

空間認識能力が身につく

すべてのアイテムが立方体のブロックでつくられていて、ブロックを積み上げて建築物をつくる過程で空間把握能力が身につきます

小学校受験や小学校1年生での算数の問題で、以下のような積み重ねられた積み木の数を問う問題を見たことがあると思います。ブロックが何個必要、何マスだけ掘る・積み上げる…、という場面は多く出てきます。ブロックを好きな場所に置いたり、移動後のイメージを確認しながら家づくりをすることで、自然に立方体の図形に強くなります

座標感覚が身につく

3次元の世界にブロックでいろいろなものを作りますし、地面から、地下から、空からといった3次元の視点で世界を捉える能力が身に付きます。

プログラミング思考が身につく

「レッドストーン」というのは、マイクラの世界では”エネルギーを生み出している石”という設定の石のことで、組み合わせ次第で電気回路のような動力装置ができる面白いアイテムです。

自分でレッドストーンのパーツを他アイテムと組み合わせることで、様々な装置を作ることができます。まず、どんな動きがある装置を作りたいかを考え、そのために必要なアイテムをそろえて作っていきます。目的に必要な作業を分析して実行する作業はプログラミング的思考そのものです。

ひらがな・アルファベットの習得

コマンドは英語入力です。自分のやりたいことに必要なアルファベットを必死で覚えて使えるようになります。大人でもそうですが、やはり何かを初めて何かを「覚える」には、目の前の「やってみたい」という好奇心もある程度必要で、マイクラでの文字入力も、子供にとっては「目の前のモブに〇〇という名前をつけてみたい!」という好奇心が、文字入力に向かう力になります。

協調性をはぐくむ

マイクラは一つの世界に友達と入り、一緒に冒険することが可能です。一つの世界で作業を分担したり、お互いの建築物を披露しあったりすることで協調性をはぐくむ効果があります。

情報収集能力と集中力の向上

マイクラでの遊ぶ目的(「こんな家を作ってみたい」「あの装置をつかってみたい」)を実現するために必要な情報(家の作り方、装置の作り方)は、ゲームの説明書には載っておらず、自分で収集しなければなりません。幼児はまだ本やネット上で文字を読むことはできませんが、youtube動画や親がやってみせる操作を視覚で覚え、試行錯誤しながら自分でも実現しようとする粘り強さも身に付きます。字が読める年齢になれば、本から情報を得てゲームで再現することができるようになります。

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もちろん実体験を伴わない学習ですし、熱中しすぎることのデメリットもあります。以前に書いたゲームやYouTubeとの付き合い方のブログを参考にしてくださいね。

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