習い事の量

2022年の統計ですが、子供の2人に1人が習い事をしていて、4人に1人が2つ以上習い事をしているそうです。中には毎日習い事という子も・・・。

子供の才能を開花させるために、幼児期にはできるだけ色々な体験をすることが好ましいことは確かなようです。

ですが、「習い事をどこまでさせたらよいか、経済的な負担や、子供の遊び時間の確保とのバランスを考えるのが難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

子どもの習い事は、子どもの時期にしかできない貴重な経験になる一方、毎日違う習い事では1つ1つのスキルアップが中途半端になってしまうという心配もあります。就寝時以外は「習い事」「宿題」に追われている毎日では精神的な負担も心配ですし、睡眠時間はもちろん、「ぼーっとする時間」が脳を整理するために必要であるとも言われています。子供の才能を開花させるには休憩時間を意識的にとる方が効率が良いのです。「習い事」は多くても週に4日程度にして、あとはゆっくり本を読んだり公園で遊んだり、子供の好きを深める時間にあててください。

習い事というと、「水泳」「サッカー」「プログラミング」「幼児教室」「ピアノ」「習字」「絵画」「英語」・・・子供向けの習い事は数えきれないほどあります。以前のブログで習い事は「①興味・関心、②能力・スキル向上、③将来の有用性」で選びましょうと書きましたが、子供の年齢でもお勧めする習い事は異なります。

おすすめする幼児期から小学校低学年までの習い事

発達の観点から述べると、年齢が低いほど運動系の習い事の優先順位は高くなります。また、「ピアノ」「英会話」などの長期間習うことでスキルが上達するような習い事も良いでしょう。

「体力」「筋力」をつける目的と、「経験をさせて才能の芽を見つける」という目的、そして運動系であれば集団でレッスンすることが多いと思いますし、「友達と楽しく練習する」という社会性を育てるという意味で体を十分に動かすことができる運動系の習い事を優先することをおすすめします。

小学生になったら「算数」「国語」と学習の心配もあるかもしれませんが、特に低学年のうちは学校での学習が理解できていれば十分です。学校の学習についていけないという事がある場合は子供の個性に合わせた学習方法を早急に知る必要があります。また、学習以外の才能の芽があるはずです。「ピアノ」「絵画」など文科系の習い事を体験させてみることもお勧めします。

運動系の習い事と書きましたが、色々な体験をさせてみて「この習い事が好き!」という特別な習い事に出会わなければ、幼稚園での外遊び、休日の公園遊びで十分です。家族と過ごす時間、友達と遊ぶ時間を減らしてまであえて習い事をさせる必要はありません。

小学校中学年からの習い事

「プログラミング」「英会話」など学習系の習い事の優先順位が高くなります。発達段階てきにも「指示の理解力」「抽象的概念の理解力」が高まる時期ですので「体験を伴わないテキスト」で学習ができるようになってきます。。中学受験を考えているお子様は3年生くらいから入塾することをお勧めします。幼児期から「運動系」を習っている場合はできる限り続けましょう。

また、以前は興味がなかったけれどやってみたくなった。と、子供の意思が芽生えるのもこの時期です。「英会話」「絵画」「ピアノ」などの「文科系」は、子供の自主性でグングン上達します。今から始めても十分将来の糧になるはずです。

適切な時期に経済的にも子供にも無理のない「習い事」で、子供の才能を開花させましょう。

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