発達特性のある子供が身に着けたい生き抜く力

〜中学校の時間をどう過ごすか〜

中学校は、子どもにとって大きな転機の時期です。義務教育ということもあり、基本的には学校に通い、学ぶ機会が用意されています。これはとても大きな安心材料です。

ただし、学校で身につくことは限られています。先生方は学校での出来事には関わることができますが、学校の外で起きている課題や、家庭での習慣までは直接支えることができません。

実際に、子どもが大人になってから本当に困ることというのは、学校外での生活に関わることが多いのです。だからこそ、お子さんに寄り添い、日常生活の中で身につけさせてあげられるのは、保護者の皆さんの役割だと感じています。

成人までに身につけたい10のスキル

スクールカウンセラーとして子どもたちを見ていて、「大人になる前に少しずつ意識してほしい」と思う力をまとめました。

  1. 身だしなみを整えること(他人を意識する習慣)
  2. 自分の健康状態に気づけること
  3. 身の回りを整頓する力
  4. お金を管理する力
  5. 進路を選ぶ力
  6. 約束を守る力
  7. 自分なりの人との関わり方を持つこと
  8. リラックスする方法を持つこと
  9. 困ったときに「助けて」と言える力
  10. 法的なトラブルを避ける意識

これらは、一気にできるようになる必要はありません。
むしろ「中学生のうちに保護者が意識しているだけで、日々の声かけや関わりが少しずつ変わっていく」ことが大切だと思っています。

私のスクール(BKT)で大切にしていること

私が関わっている BKT では、ただITスキルを学ぶだけではありません。

  • 人とのつながりを体験すること
  • ルールを知り、守る経験をすること
  • 「助けて」と言える場を持つこと

こうしたことを大事にしています。ときには、進路を考えるきっかけになる経験もできるかもしれません。

学力や技術だけでなく、「生きる力=ライフスキル」を少しずつ積み重ねていけること。これこそが、お子さんにとって一番の財産になると信じています。


保護者の皆さんにお願いしたいのは、「日常の中でライフスキルを少し意識して声をかけてみる」ことです。
例えば、朝の身支度のときに「今日は髪を整えていけたね、いいね」と声をかける。買い物に行ったときに「これを選ぶと予算オーバーになるけどどうする?」と一緒に考える。そんな小さなやりとりの積み重ねが、将来お子さんを助ける力になります。

中学校の3年間は、長い人生の中ではほんの一部ですが、とても大切な時期です。私もスクールカウンセラーとして、保護者の皆さんと一緒に、子どもたちの「生きる力」を育んでいけたらと思っています。