3Dプリンターの教育的効果

3Dプリンターで物を作るためには、3DCADという立体を造形するソフトを学習します。

BKTで扱うソフトは、小学生には「Tinker CAD」という直感的に立体を操れるソフトを使って学習します。中学生以降または「Tinker CAD」を卒業した小学生は「Fusion360」という大人が扱うCADソフトを使って学習します。

基本的な使い方をマスターすると、子供たちは自分の作りたいものを「想像」し、実際にCADソフトで「データを作成」し、3Dプリンターで「造形」します。実際に「造形」してみると、たくさん「失敗」するのです。「ここが大きすぎた」「思ったように動かない」「こうすればもっと自分の思ったものが作れる」など。

「失敗」を考察して、納得いく作品ができるまでまた「データを作成」し、再度「造形」してみる。

「失敗から学ぶ」ことは人間が一番記憶に残り、生きた知識を得る学習方法です。

例えば

お題「イニシャルの指輪を作りたい!」

試作1

成功「アルファベットを丸くできた」

改善点「直径が小さい」

試作2

成功 「大きくできた」

改善点 「指にはめると痛い」

試作3

成功「指の周りだけ細くした。痛くない」

改善点「指の太さでピッタリサイズを印刷できるようにする。」

指輪を作るだけでもたくさんの改善点を見つけて「試行錯誤」します。改善するたびに「生きた学習」が積み重なるのです。

3Dプリンターは「あきらめない気持ち」「失敗から学ぶ」「モノ作りの楽しさ」「アート表現としての癒し効果」が期待できます。