子供のタイプ別やる気スイッチ
「自らやる気を出して努力できる子になってほしい」と、親ならだれでもそう思います。ところが、勉強はもとより習い事にも「やる気」が感じられないと思うことありませんか?
「やる気」とは「やりたい気持ち」と「できるかもという気持ち」の両方がかけ合わさって生まれるものです。「そもそもやりたくない」「ぜったいできない」など、どちらかが0ならば「やる気」は生まれません。ですが、たいていは「立てた」「歩けた」「ひらがなが読めるようになった」といった成功体験をもっていますし、「できないことが出来るようになる喜び」は本能です。
ですから、「そもそもやりたくない」行動は「ちょっとやってみよう」という気持ちに、「ぜったいできない」は「少しだけどできた」という体験に変えてやる工夫が必要です。そのために親ができる声掛けを考えてみました。
誰のために頑張る子なのか
「ライバルがいると頑張れる。競争心の強い子」
このタイプは「すごいね!」「さすがだね」「〇〇君に負けないように頑張ろう」と競争心を刺激すると目標を達成するように頑張れます。逆に指示されると嫌なので「〇〇しなさい!」と言われるとやる気をなくします。目標を達成すると燃え尽きやすく、新しい目標をつくってやる工夫も必要です。
「誰かのために頑張りたいタイプ」
このタイプは「ありがとう」「一緒にやろう」「みんなも頑張っているよ」と周りの人に感謝されたい。周りの人と一緒にやりたいという気持ちが強いタイプ。ですので「今日はこんなことをしてくれて本当に助かったよ。ありがとう」「この問題分からないから一緒に考えてくれる?」という声掛けが有効です。
計画的かどうか
「計画的に頑張るタイプ」
知的な好奇心にあふれているタイプ。勉強は得意な傾向にあります。高学年になるほどこのタイプは増える傾向にあります。「計画を立てて努力する」のですが、思い通りにいかなくて結果が出ないと落ち込みやすく「ぜったいできない」という気持ちにさせないことが重要です。「あなたなら必ずできる。」「自信をもって」「よく知っているね」など自信をつける工夫をしましょう。
「フィーリングタイプ」
面白いことや楽しいことを考えるのが好きで、ワクワクできるものに対する反応が早いタイプ。楽しいかどうかで「やる気」が0か100になります。計画的に勉強することは苦手で、教科ごとに差が大きいのも特徴です。好きなことをとことんやらせる子育てが向いていますが、学習面で心配な場合はゲーム性のある学習方法をとりいれたり、場所を変えて気分を変えてみたりすると伸びることがあるかもしれません。
「誰のために頑張る子」なのか、「計画的に頑張れる子」なのかを見極めればどの様に語り掛ければやる気が出るのかが分かります。「やる気」の芽をグングン伸ばしてあげましょう。
珍しい習い事は子供の自尊心を高め、やる気を上げる効果が期待できます。